私は育児書を読むのが大好きで、
妊娠前(想像妊娠の頃(笑))から、図書館で片っ端から借りて読んできました。
今回ご紹介する本は、以前にも読んだことがあるのですが
久しぶりに読み直してみると、
5歳年中児を持つ現在の私にどんぴしゃりな内容だったので
是非皆さんにもご紹介したいと思います(*^▽^*)
著者の橋井健司さんが運営する幼稚園
東京で幼保一体型「幼児園 First Classroom 世田谷」を運営されており、
日本の横並びの教育方針に異を唱え、
少人数&異年齢教育を実施して、
ありのままの個性を伸ばす独自の教育方針を取り入れています。
確かに現在王子が通っているような、THE公立の保育園は
「右向け右!」といった横並び教育で、
子供の個性を伸ばすことより、金太郎飴のように「良い子」にまとめあげて
先生が指導するのに楽な方針で運営されているように思えます。
さらに、著書の言葉を借りると、日本の園は「行事」が多すぎる。
行事のための反復練習で、
幼児にとって最重要な自由時間や外遊びの時間がなくなり、
社会全体が「従順なサラリーマン的思考を持った人間」を
量産するシステムに加担しているように見える・・・う~む、的を得ています。
一人遊びの時間を完走させる
どれも貴重な提言ばかりですが、私が一番深く共鳴したのはこれ。
一人遊びに十分没頭して、
一人で黙々と遊びつくした子供には、自然と魅力が備わる
なぜなら一人で遊んでいる期間にオリジナルの遊びに磨きがかかり、
自分なりの世界観が構築されているので、
「自分の世界」がある大人同様に、魅力あふれる存在になるそうです。
逆に一人遊びが中途半端だった子は、
自分一人でも楽しめる遊びを持たないまま
周りの子が楽しんでいる遊びに依存(タダ乗り)しようと近寄るので
厄介に思われるようです。
大人の世界で考えれば、どちらも納得ですよね!
だから3~4歳頃までは「うちの子、お友達と遊べていますか?」ではなく、
「うちの子、一人遊びをちゃんとしていますか?」と
たずねたほうが良いみたいです(笑)。
実はうちの王子も一人っ子ゆえのマイペースなのか、
一人遊びにふけっていて、お友達関係をとても心配したことがあります。
でも著者の言う通り、王子はオリジナルの遊びに磨きをかけていました!!
地図を一人で作っていれば、お友達が「何やってるの?」と寄ってきて、
そこへ木や花を書いて、いつのまにか大きな共同作品に仕上がったり、
園庭で一人でタイヤやビールケースを並べて迷路を作っていれば
お友達が「いーれーて」とやってきて、みんなで巨大迷路にして楽しんだり、
王子の遊びが発端で、クラス全体の大きな遊びに自然と広がっていくことが
たびたびあるようで、そんな報告を掲示板で見ると微笑ましく思います。
ちなみに今はクラスの電車仲間と、ブロックで町や電車を作るのに夢中です。
担任の先生も「〇〇くんは発想が面白い」と褒めてくださいます^^
↓ 実はこんな風に思い悩んだ過去もありましたが、
孤独と向き合った一人期間を経たからこそ、王子の魅力は今花開いているのかも^^
当時は一人時間が多いゆえに、紙と向き合うことが多く、
毎日リュックから「ママへのお手紙」が山のように入っていて、
それはそれは心配しましたが、決して無駄な時間ではなかったのですね。
今はお手紙はおろか、お友達遊びで忙しく1人時間がないので、
お持ち帰りの自由作品は0になりました(笑)。
「6歳までにやっておきたい9つのこと」
1:とにかく「外遊び」をさせる
残念ながら、現在の園は外遊び重視派ではないので、
家庭で積極的にさせる必要があります。
外遊びの豊富さが表現力にも繋がってくるそう。
2:手指をしっかり動かす
王子は補助付きの箸しか使えませんが、箸は6歳頃からでよいそう。
6歳までに手指をしっかり動かすのが大事なので、タッチパネルなどはNG。
工作やお絵かきはもちろん、プラレールも結構よいのでは(笑)?
3:食べることにこだわる
食事は手作りが基本。朝食はしっかり。
食事前にそのメニューにまつわる季節や伝統文化、栄養やマナーのお話も。
4:「原体験」はできるだけたくさん
幼児期に幅広い体験をさせる。
同じことを繰り返し練習する教育ではなく、
違う種類のものをたくさん経験させる教育のほうが、将来に良い影響を与える。
denshaouji.hateblo.jp
5:「余白」は決して削らない
スケジュールを詰め込みすぎず、余白(自由時間)を確保する。
すべての傑作は自由時間に生まれる。教材と習い事は遅めでもよい。
6:親が「捨てるもの」を決める
あれもこれもやらせると嫌いになる。「引き算」をして余白を確保。
習い事もやめるという選択も大事。
うん、悩んでいたスイミングも、今はやめてよかったと思う。
denshaouji.hateblo.jp
7:違う年齢同士で交流させる
園でも4~6歳児でグループ学級をたまに行いますが、
年下のお友達や、兄姉のいるお友達と積極的に遊んでもらっています^^
8:「ごっこ遊び」は社会の縮図
想像力と交渉力が磨かれる。
王子は女児グループで「おままごこと」(パパ役)、
男児グループで「おしりたんていごっこ」(← 王子が主導w)、
パパと「プラキッズのおしゃべりごっこ」・・・3種類遊んでいます^^
9:伝統文化に触れさせる
大人になってからの武器を授ける(日本人のアイデンティティ)。
茶道、書道・・・積極的に甚平などを着るもの良いなと思いました。
伝統文化は未開拓なので、これからそういう機会を作りたいです^^